△ゼロ金利政策以降の金融政策

Posted on | 2016年7月8日金曜日 | No Comments

バブル崩壊後のデフレ不況の深刻化(デフレスパイラル)に対応するため、1999年にゼロ金利政策を行った。コールレートが0.15%前後とできるだけ低くなるように促す。2000年に一度解除したが2001年に再開すると同時に、量的緩和政策を行うことを約束した。こうした【約束(コミットメント)によって市場における物価予想や将来金利予想をコントロールし、それによって長期金利にも影響を与えようとするものを「時間軸政策」と呼ぶ。】これらの政策は2006年まで続いたが、2010年には円高などの影響で弱まっている景気を活性化させるため、2010年に再度ゼロ金利政策を復活させ、金融緩和を一段と強化する「包括的金融緩和政策」を公表した。日銀はデフレ脱却と景気改善に向けて、【ゼロ金利政策の復活と継続期間の明確化(時間軸政策)とともに、国債のほか、CPや社債などのリスク資産の購入など、資産価格(つまり長期金利やリスクプレミアム)に影響を与える非伝統的金融政策を一層徹底している】が、これは日銀のバランスシートの健全性を阻害したり、買入資産の市場に様々な歪みを引き起こす可能性があるので注意が必要である。

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