(7)WWⅠ後の国際経済の不安定さ3つ

Posted on | 2016年7月13日水曜日 | No Comments

❶国際収支不均衡と世界的な金の偏在(ドル不足)の可能性

→これを回避するために、アメリカは継続的な資本輸出によってドルを散布し続ける必要
→資本輸出の累積
→投資収入の増大
→ますます経常収支黒字の拡大
→さらなる資本輸出の必要性
→このように、資本輸出の必要性があり、安定性に乏しい。

❷国内市場依存型(アウタルキー=自給自足的経済)
→アメリカは大農業国ということもあり、貿易依存度がイギリスに比べ極端に低い。
→広大な国土と多くの人口によって広大深化しつつある国内市場が存在
→好況に支えられて国内投資領域がさらに拡大
→そのため、経済政策は一国主義的な偏りを持つ。(国際分業や自由貿易の展開に主導権を発揮しにくい特質)
→中心国としての自覚・責任感のなさもあり、自由貿易を率先して否定して、保護主義にはしりがち。

❸ドイツ経済の不安定性(アメリカからの資本輸入に依存)
→アメリカの国内要因によって、金利引き上げ、貸付規模が変化したり、債権回収時期が早まったりするリスクを伴う。
→そしてこのため大恐慌の影響をモロに受けてしまう。

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