(6)パクス・ブリタニカの中身3つ

Posted on | 2016年7月12日火曜日 | No Comments

❶貿易秩序

→最初はイギリスと他国の2国間貿易関だったが、その後20c初頭にはイギリスを中心とする多角的な貿易関係(多国間貿易)が形成。
→イギリスの貿易収支は赤字(ヨーロッパでの地位後退?)!

❷対外投資
→対外投資は黒字(利子・配当収入)
→イギリスは19c前半に貿易や海運で得た資金を、アメリカやヨーロッパ諸国に事業資金として投資。
→イギリスの貿易収支赤字は、貿易外収支の黒字で補完していた。

❸国際金融システム
a)金本位制の確立
→金本位制の自動調整メカニズム(景気循環と為替相場の安定)
→国際金本位制の確立(単一の決済システムに統合)
→国際均衡(為替の安定を最優先)

b)ロンドンが国際金融センターへ
→取引の決済は、ロンドンを中心とするポンド資金の循環として行われた。
→19c中頃までは、イギリス以外は金本位制ではなかった。例えばドイツやインドでは銀本位制が、アメリカやフランスなどでは金銀複本位制が採用されていた。
→これに対して、イギリスは金銀比価を媒介に決済関係を結んでいき、国際貿易の中心となっていく。そして、ロンドンが貿易決済の中心地となる。

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