(11)ドイツのブロック経済

Posted on | 2016年7月14日木曜日 | No Comments

◯金本位制からの離脱

→それに代わる新たな決済システムとして精算協定を東欧や中南米諸国と結び、貿易を行う

◯「広域経済圏」「アウタルキー(自給自足的経済圏)」
<背景>
工業生産の回復、軍需生産の開始→輸入の増大→国際収支の維持困難

<内容>
❶食糧の国内自給
❷原料も代替物によって自給化の試み
❸中欧、東欧などの農業国と緊密な精算協定網を構築(ドイツへの経済的従属を深める)
→極端な双務主義(cf.バーター取引)の原則
→二国間の輸出入を均衡
→金や自由な為替取引を使わずに貿易決済を行える地域を拡大
→貿易相手国と他の工業国との関係を切断
→マルク通貨圏の形成

<結果>
精算協定による貿易の拡大には限界(2国間取引に限定など)
→ドイツとの精算協定を締結した諸国に米英仏などから関係修復の触手が伸ばされる。
→国際対立の激化と民族解放運動の高揚を招く。

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