アメリカ(GM社)対ドイツ
Posted on | 2016年7月22日金曜日 | No Comments
◯アメリカ車とドイツ車の価格競争力の違い
→ドイツ社の巻き返し
❶生産改革(アダムオペル社を筆頭に)
→ドイツのフォードを目指す(小型車で、フォードシステムを持つ)
❷合併運動(ダイムラー・ベンツ社、BMW社。ドイツ銀行の活躍で)
→ドイツのGM社を目指す
◯アダムオペル社をめぐる国境を超えたM&A争奪戦
→ドイツ・アウト・トラストを目指すドイツ銀行vsアメリカGM社
→GM社の勝利(買収成立)
◯ドイツ自動車企業の低い操業率
→最も高いアダムオペル社で約60%。損益分岐点ギリギリ。
<ミクロ要因>
個別企業にとってはマーケティングの問題
<マクロ要因>
❶ドイツ政府の鉄道中心の交通政策
❷道路整備(舗装・道幅)が不十分
❸ドイツ政府の租税政策(高い自動車税)および関税政策(輸出しにくい)
❹石油供給体制の不利
❺自動車=ぜいたく品、という伝統的な自動車観
◯ナチス政権の成立
→自動車関連政策。鉄道中心の政策からの転換。
❶自動車税の撤廃
❷国有鉄道(ライヒスバーン)にトラック輸送部門を設立
❸アウトバーンの建設など自動車道路網の整備
❹ベルリンモーターショーの政府後援
❺「フォルクスワーゲンプロジェクト」の発表
◯外貨危機
→原料の輸入超過
→外貨危機
→2国間精算協定(原料輸出国とドイツとの貿易をできるだけバーターに近づけらなるべく外貨を使わないようにする)
→しかし、外貨危機は深刻化
→ドイツは4カ年計画を策定(4年以内に戦争が可能なようにする)
→その手段として、モータリゼーションの全面的利用(戦車と自動車化歩兵師団(=トラックに歩兵を積む)と空軍)
→WWⅡ開戦
◯WWⅡとGM(アダムオペル社)
→アダムオペル社をを通じてドイツを支援(爆撃機のエンジンや3tトラックの生産台数が首位に)
Category:
経営史
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