(7)ドイツのWWⅠ賠償の流れ

Posted on | 2016年7月13日水曜日 | No Comments

❶ヴェルサイユ講和条約

→ドイツの賠償金支払いを決定

❷賠償委員会による賠償額の決定
→空前の規模の賠償負担
→WWⅡへの伏線

❸債務不履行
→フランス・ベルギーの軍隊によるルール地方(炭鉱地帯)占領

❹ハイパーインフレ(←巨額の財政赤字、借入と紙幣増発より)
→公債・企業債務が事実上消滅し、実質賃金も下落
→ドイツ経済再建の土台を築く。
→インフレ終息に成功、物価は安定(レンテンマルクの奇蹟)
→財政緊縮と金融引締めによって通貨の膨張を抑え、為替相場を安定させた上で新通貨を導入(1兆マルクを1レンテンマルクとする)!

❺ドーズ案
→アメリカの豊富な資金をドイツ経済の債権に投入する構想。
→A賠償金額の見直し、B通貨安定・支払い円滑化のためのアメリカによる資金援助(貸付)

❻ドイツの資本輸入
→ドーズ公債を契機に、以後アメリカからドイツへの巨額な資本輸出。
→ドイツの賠償支払いが可能となる
→通貨不安の解消、ドイツ経済の安定化
→ドイツが金本位制に復帰し、賠償問題は一応の解決を見せる。
→最終的には金融恐慌後のフーバーモラトリアム(1年間賠償支払い停止)と、その翌年の賠償支払い打ち切りで終了。

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