(11)1930年代の国際協調の試み4つ
Posted on | 2016年7月13日水曜日 | No Comments
◯1920年代〜1930年代前半の国際会議
→しかし、国家間の対立が根強く、決議はほとんど死文に!
<第3回>
・ドイツの賠償の最終的な廃棄を決定
→❶フーバーモラトリアム:1年間の支払停止を認める。
→ヤング案:支払額を軽減、賠償は事実上廃棄。
・アメリカがBIS(国際決済銀行)(「中央銀行の中央銀行」として国際協議に努力)を通じて、ヨーロッパの金融恐慌の鎮静化に尽力。
<❷世界通貨・経済会議>
関税・通貨面での国際協力。(通貨政策、物価水準、為替問題などの金融問題と、関税、最恵国待遇、産業協定などの通商問題)
→具体案の作成が続く中、アメリカが金本位制から離脱し、ドルの切り下げを行う。
→さらにルーズヴェルト大統領が就任し、国際的な通貨安定政策への不参加を表明。
→こうしたアメリカの態度により会議は失敗。
・アメリカの金準備法
→1933年、金兌換停止
→1944年、金準備法
→ドルの金価格を固定
→平価の大幅な切下げ
❸三国通貨協定
→アメリカが保有する金を介した各国通貨の為替相場の固定化、安定化。
→三国は協議なしに為替相場を変更しないという協定。
→事実上の金本位制の再建(金ドル本位制)
→実現はしないが、この考え方がブレトンウッズ協定・IMF体制の出発点となる。
❹アメリカで互恵通商協定法制定
→自由貿易を志向する無条件最恵国待遇の保証を原則に、互恵的な関税相互ひきさげ、貿易制限を軽減する2国間通商協定。
→保護貿易主義から多角的な自由貿易主義への転換
→建前としては、ブロック化の動きに対して門戸解放を迫るもの。(周辺国を巻き込んだドルブロックのようなもの。)
Category:
経済史2
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