(6)パクス・ブリタニカの生成と崩壊
Posted on | 2016年6月8日水曜日 | No Comments
◯パクス・ブリタニカについて
19c〜20c初頭に、イギリスの覇権(軍事力、経済力)によって維持された国際平和のこと
◯パクス・ブリタニカの形成背景!
イギリスはドイツアメリカの工業化進展により、その貿易中心地をヨーロッパからアジア中南米といったより後進の地域に移すことになった。
◯パクス・ブリタニカの形成過程
❶周辺国の植民地化
→周辺地域に不平等条約を強制し、関税自主権を持たない周辺地域は一次産品に特化する貿易構造。
→地球規模での国際経済システムの形成
❷自由貿易政策の維持
→イギリス以外の国々は保護貿易政策を進める中、イギリスは引き続き自由貿易政策を維持。
◯パクス・ブリタニカの崩壊
❶多角的貿易決済機構の構造変化
→ポンドを基軸としたシステムの崩壊(ドイツアメリカへの資本輸出・工業製品の輸出増大→ポンド資金循環の滞留、ドイツの対外進出→マルク経済圏の創出→ポンド資金循環を撹乱)
❷世界の分割から再分割へ
→19c後半に、各国間の植民地競争(世界分割)
→イギリスが中心だったパクス・ブリタニカに対してドイツが挑戦

Category:
経済史2
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